日本の和食文化の本質でもあるだし文化の多様性のあるうどんの出汁について。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
中でも「出し汁文化」は、日本が初めて世界に紹介した「UMAMI」文化です。「旨み」は、今日「塩味・甘味・酸味・苦味」と共に人間が持つ5つの味覚の一つに認定されています。
うどんの出汁の「旨み」は、日本各地の食文化を受け継いでいる「うどん文化」において、明確に理解することができます。
昆布だしの「グルタミン酸」かつおだしやいりこだしの「イノシン酸」干し椎茸などの「グアニル酸」などです。
今日『食育』の重要性が理解される中、「旨み」を理解する味覚は、学習すれば学べますが、「旨いと感じる嗅覚」は、子供の頃に学ばないと中々理解できません。
日本の食文化である、うどんの「出汁」の「出汁の旨味」で、昆布だし・いりこだし・あごだし・かつおだしの違いを、是非理解しながらうどんをお召し上がりください。
うどんを食べる時には「出汁」も十分に味わってください。
和食文化の本質でもあるだし文化の日本
ご当地によって多様性のあるうどんの出汁を味わいながらうどんを食べてください。
日本の色々なうどん「出汁」
昆布だし
全国的に多く使われる。また、地域のご当地うどん等のベースにもなる基本的な出汁。
白だし
全国的に多く使われる。また、地域のご当地うどん等のベースにもなる基本的な出汁。
関西風だし
関西地方で使われ、薄口醤油が使用され魚や昆布の味が濃い目。見た目は薄い醤油色。
関東風だし
関東地方で使われ、濃口醤油が使用され、魚や昆布の味が濃い目。見た目は濃い醤油色。
あご出汁
九州、特に長崎県などで昔から使われるうどん出汁。あご=トビウオの出汁を使うのが特徴。醤油はご当地のものを使用するので地域によって微妙に味が異なる。
いりこ出汁
四国や九州など海に近い地域で使われる。讃岐うどんもいりこ出汁が多い。いりことはカタクチイワシの煮干し。醤油はご当地のものを使用するので地域によって微妙に味が異なる。